檸檬の木の下で

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霧めいた夜

濃い霧は、夏の風物詩。

(といったもののこの絵のどこに霧が・・・?雰囲気だけにせよ、見えないよ・・・。)






霧めいた夜部分

「霧めいた夜」部分  水彩/紙 8 1/4X6 3/4inch




今日はわたしの使っている絵の具のお話をしましょう。

児童、学童用の絵の具ではなく、いわゆる「専門家用」とよばれる絵の具を初めて買ってもらったのは、中学三年生のころでした。子供心の気まぐれから、美術を専門に学べるコースのある高校を受験しようと思い立ったからです。初めての「大人」の絵の具はホルベインの透明水彩。それまで使っていたぺんてるの子供用の絵の具とは比べものにならない、ほんとうに「透明」!な絵の具、なかなかうまく使いこなせませんでした。

高校、大学と油絵を専攻することになり、水彩は大きな油彩画の下書き、クロッキーなどに使われることはあっても、ほとんど陽の目を見ることはなくなりました。そして、苦手意識もそのまま。
あるとき安野光雅氏の書かれたものを読んで、わたしもウインザー&ニュートンの絵の具を買ってみよう、と使い出したのが今も使っている絵の具です。そして、この絵の具で描くとあら不思議、水彩ってなんと美しい色と光であることか!

わたしは、絵とは光のことであると、心の片隅で唱えつつ筆を握っています。油絵の大きな光と影の足し算とは別な、幾層も薄い色を重ねる、いわば古典的な (油絵も本来薄い層を重ねていく古典技法でもあるのですが) 手順で時間をかけて描いていく水彩が、どんどんおもしろくなっていきました。


そして最近特に思うことは、体質として水彩があっているな、ということ。
油絵の具は物質として、とてもheavyです。それ自体がとても強く、描く人間にそれ以上の強さ・・・肉体的にも、精神的にも・・・がないともてあましてしまう、と感じるようになったのです。
それはある意味での敗北?
そうであるかもしれないし、そうでないかもしれない。
ただ、油絵をやめて、水彩を使うことでわたしは「自由さ」を得たように思っています。


日本画を専攻した友人がいつか言っていたこと。ウインザー&ニュートンのRose Madderはかすかに花のような香りがする、と。
匂いをかいでみるとたしかに、なんとなくよい香りがします。ほんとうですよ。
Rose Madderを使うときはなんとなく心躍ります。ふふふ。。。


掲出の絵は昨年、とあるGroup showに参加した折、知人に買っていただきました。大切に飾って楽しんでいただけることは何よりの喜び。自分の描いたものはどんなに気に入っていても、自分で持っているだけでは生かすことはできません。惜しみなく外へだせるように、ひたすら描くだけです。






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  1. 2008/06/03(火) 22:23:29|
  2. わたしの絵
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
<<青野 | ホーム | 六月の声>>

コメント

興味深く読みました。
光を大事にしていることが、ちよちよさんの絵から伝わりますよ。
そしていく層の色の重なりについても仕上がりが見えていることもわかります。
私は、水彩画の絵の具について違いを感じたことがなくて(笑)やはりちよちよさんは早くから水彩との相性のよさをしっていたのですね。

デジタルに慣れたら、アナログはどうも・・・になっちゃいます。
アナログ画のよさをぜひ大切にされてください。
自分の思うような雰囲気が最近のデジタル・ソフトでは出せるので驚きですけど、でも基本的に鑑賞するのはアナログの手描き感のほうが好きよ。(笑)
(漫画、イラストは別にして)

私も油絵とは相性がよろしくないようです。
高校の美術の授業でそれを感じました。
重いんだよね。
繊細さに欠ける。
  1. 2008/06/05(木) 04:48:35 |
  2. URL |
  3. 雪だるまん #-
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2008/06/05(木) 04:55:10 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

「部分」だからなのかも知れませんが、
「霧めいた夜」には見えませんでした。(スミマセン)
「霧めいた夜」に描いたからとか?(笑)

それは冗談として、「常識に囚われるな」と言われているようで面白かったです。

  1. 2008/06/05(木) 06:18:08 |
  2. URL |
  3. Naomy #jbgoBPkA
  4. [ 編集]

雪だるまんさん

雪だるまんさんも同じように感じていましたか。

この「油彩画重たい」感は、以前お世話になっていた画廊の方も感じていらしていたようです。わたしは日本の気候風土、光とか、湿度とか、野菜中心の食生活とかいろいろな要素から日本人には油彩はぴったりこないのではと思い始めています。水墨、日本画、木版画に至るまですべて水性ですからね。

アナログ画の応援ありがとう!がんばります!完成までに時間がかかるところ、現代のスピードからするとずれてますけど、この「ずれ」は大切にしたいな。
  1. 2008/06/05(木) 19:31:13 |
  2. URL |
  3. ちよちよ #vy12Dz.U
  4. [ 編集]

Naomyさん

「常識に囚われるな」ですか!おもしろいですね!
・・・やっぱり「霧めいた夜」には見えないと思います。
もう少し見てくださる方のことを考えてタイトルを付けた方がいいんだわ・・・きっと。
詩的な言葉をタイトルに使いたくて、考えすぎなんですね。貴重なご意見ありがとうございました!
  1. 2008/06/05(木) 19:46:10 |
  2. URL |
  3. ちよちよ #vy12Dz.U
  4. [ 編集]

 何度も書こうと思って、でやっぱり書くことにしました。
私には霧が見えるんです。 おかしいのかなぁ~ 絵が赤いでしょう。
赤い霧があってもおかしくはない・・・。 霧が見える私がおかしいのかなぁ、っと

この絵を最初に見て、「あっ、ほんとだ霧がかかって見える」タイトルのとおりだと思ったのですよね。。。
  1. 2008/06/17(火) 08:08:58 |
  2. URL |
  3. fuwafuwa #-
  4. [ 編集]

ふわたんさん、こんにちは。
この絵に、どうしてこんな題をつけたかというと
私も霧が見えたんです。やはり。
「霧が見えた」、というより
「霧を感じた」といったほうがしっくりするかもしれません。

部分でなくて全体をお見せする方がいいかもしれないですね。
それでも見える人と見えない人とに分かれると思います。。。

感じる、感じない、って微妙なことですね。
どちらでもかまわないんです。楽しんでいただけたら私は幸せです。:-)
  1. 2008/06/17(火) 15:29:04 |
  2. URL |
  3. ちよちよ #vy12Dz.U
  4. [ 編集]

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